2020.11.25 ホワイトニング
歯の着色や黄ばみの原因となる食べものリスト、食べ合わせ
歯は加齢によってある程度黄色味を帯びていきますが、年齢以外の影響として食べ物や飲み物による着色も考えられます。当コラムではこのような「着色性食品」について取り上げ、あまり知られていない「食べ合わせによる影響」についてもご案内します。歯の色味が気になっている方はご一読ください。
白い歯の天敵 7つの「着色性食品」
お食事などで歯を着色させやすい食品を「着色性食品」と呼んでいます。主に飲み物が有名ですが、食べ物の中にも気を付けたい食品がございます。ここでは特に意識したい7食品についてご紹介します。
1.赤ワイン
赤ワインは、飲み過ぎると歯を容易に着色させてしまうことが知られています。たくさん赤ワインを飲んだ後に歯を見てみるとわかりますが、歯が黄色くなるというよりは黒みがかった赤色に着色してしまいます。これは赤ワインの中の「タンニン」と呼ばれる成分が歯に色を付けてしまうためです。
2.コーヒー
コーヒー豆から抽出されるコーヒーは歯に着色して残りやすく、飲む回数が多い人ほど歯が茶色くくすんでいってしまいます。朝食がパン派の人であれば毎朝コーヒーを口にすることが多いと思いますが、歯の白さをお求めの場合にはやはりおススメできるものではありません。
3.緑茶、紅茶、ウーロン茶などのお茶類
よく使う湯飲み茶わんには茶渋が付着してしまうように、緑茶や紅茶、ウーロン茶などのお茶類も歯を着色させてしまいます。コーヒーの場合と同じように、歯のエナメル質が再石灰化されるときにその飲み物の色味が歯に付着したまま定着してしまうというメカニズムになっています。
4.カレー
カレーには様々な香辛料が使われています。スパイスが全体的に黄色い成分としてまとまっているため、カレーを頻繁に食しているとやはり歯が黄ばみやすくなります。カレーはお子さまなどを中心として人気の高いメニューになっていますが、歯への影響を考えるのであれば月に1度ないしは2度くらいに抑えておく方が良いでしょう。
5.キムチ
キムチの色移りについてはここで改めて強調するまでもないでしょう。キムチの入っていた入れ物(プラスチックケース)でさえ食べきって捨てる頃にはかなりの色移りが確認できます。ご飯のお供として人気のある漬物ではありますが、白い歯を目指すのであれば少し量を調整しましょう。
6.ケチャップやトマトソース
ケチャップやトマトソースについては単体ではなく、それを使った料理を意識した方がわかりやすいかもしれません。たとえば、ケチャップの代表料理としては「オムライス」がありますし、トマトソースを使ったものとしては「トマトパスタ」や「チキンのトマトソース煮」などが考えられます。
オムライスの場合にはチキンライスの方である程度色味が吸収されていますが、ふわふわとした卵の上に改めてケチャップをかけることも多く、トマトソースについてはまだ液体の状態でお料理を彩るケースもあると思います。トマトジュースについても同様に歯への着色が懸念される飲み物ですので、あわせてご注意ください。
7.ビーツ
ビーツとは、鮮やかな赤みをした根野菜です。ラディッシュのように表面のみ赤いものではなく、半分に切っても内部まですべて赤いことが特徴的です。あまり日本人に馴染みのあるお野菜ではございませんが、ロシア料理などではよく使われ食卓に彩りをもたらすものとして重宝されます。
近年では、ビーツを使ったサラダやスープなどをネットレシピで目にすることもありますので、念のために覚えておくと良いでしょう。
「着色補助食品」にも要注意!!
着色補助食品とは、それ単体では着色作用がないものの、先にご紹介した「着色性食品」と併せて摂取すると着色レベルを強化させてしまう食品のことです。具体的には以下のようなものが「着色補助食品」と考えられています。
着色補助食品の例
アルコール飲料、炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、クエン酸、ほうれん草等
「着色性食品+着色補助食品」で着色作用が助長される
「着色補助食品」は口腔内を酸化させる作用が強く、これによって歯の表面のエナメル質が溶解しやすくなってしまいます。この状態で色移りのしやすい「着色性食品」を食してしまうと、本来以上に歯への着色作用を高めてしまうというわけです。
具体的には、カレーを食べる際にアルコール飲料や炭酸飲料を摂取してしまう例が考えられます。
「タバコ+着色補助食品」ももちろん良くない
タバコは食品ではないものの、ヤニなどで歯が黄ばんでしまうことは広く知られています。先にご説明したように「着色補助食品」は歯の表面のエナメル質を溶解しやすくしてしまうため、たとえばアルコール飲料を飲みながらタバコを吸えばタバコからの黄ばみが歯の内部に浸透しやすくなります。
飲酒の際にタバコを吸いたくなるという方はまだまだ多いと思いますが、これは歯の黄ばみを加速させる行為に他なりませんので極力控えた方が良いでしょう。
まとめ
当コラムでは、歯の黄ばみ原因を作る「着色性食品」の代表的なものと、その着色作用を助長してしまう「着色補助食品」についてご紹介しました。
歯の表面部分に付着した汚れや着色であれば「歯のクリーニング」などで部分的に除去できるケースもありますが、歯の内部の象牙質近くにまで黄ばみが浸透していくとこれを除去するのは少し難しくなっていきます。
困った場合はホワイトニング!
比較的歯の内部にまで着色が進んでしまうと、その状態から着色性食品を避けていただいても、既に付着した歯の色味が取れていくようなことはありません。このような場合は「ホワイトニング」という処置によって化学的に歯を漂白するという選択になっていきます。
もしも既に歯が黄色みを帯びてしまっているという場合は、症状に合わせて適切な処置をご提案いたしますので、どうぞ当院までご相談ください。
ホームホワイトニングをお選びいただければ、お仕事をお持ちのビジネスマンでも自分のペースで歯の色味を取り戻していただけます。お気軽にご来院いただけますと幸いです。